海外旅行に出掛けて一番困ること、それは言葉が通じないことではないでしょうか。残念ながら日本語が公用語の国は日本だけですし、世界の共通語は英語と言っても、英語で意思疎通をすることはなかなか難しいですよね。

流暢に会話することはできなくても、少なくとも現地語で書かれたお店の看板を読んだり、レストランでメニューを読んだりできるだけでも、十分役に立ち、海外での不安感が大幅に減って気が楽になります。

なかなか海外に行けない日々が続きますが、次に海外に行くときにはレベルアップし、そして自慢できるように、少しずつ外国語の勉強を始めてみませんか?

第一回の今回は、お隣の国、韓国で使われている「ハングル」をターゲットにします。 表音文字なので、文字が読めれば、発音もできます(正確さは別として…)。 韓国語は、外来語が多く使われており、発音ができれば意味が分かるものも多くあります。

題材としては、ファーストフードのメニューを取り上げます。 海外旅行先でファーストフード?と思われるかもしれませんが、海外でも「知っている味」を食べられる安心感があったり、国ごとに限定メニューがあったりするので、これらを紹介しながら文字の勉強を進めていきます。

ハングルは丸や線やら記号のようで難しそうに見えますが、実際のマクドナルドのメニューを見ながら、一緒に勉強していきましょう!

マクドナルドのトップページ

韓国のマクドナルドのWebページ に行くと、以下のような画面が表示されます。 一番上に記載された「Menu」「Store」なども英語表記で意外と「ハングル酔い」しない?

以降も画像はマクドナルドのページから取得したものです。

버거

まずは Menu をクリックしてみましょう!メニューの一番上の項目が早速表示されました。

「버거」は項目名のようです。 はじめは覚えることが多いですが、焦らず行きましょう。 一文字目「버」の左側の 「ㅂ」は「p または b」 の音を表します。 一文字目「버」の右側の 「ㅓ」は「o」 の音を表します。 つまり、組み合わせると、一文字目は「ボ」の音になります。 ※初心者が文字を読めるようになることを目的としており、正確な発音ではないことはご了承ください。

二文字目「거」の左側の 「ㄱ」は「k または g」 の音を表します。 右側の「ㅓ」は先程出てきた「o」の音ですね。 ですから、二文字目は「ゴ」の音になります。

続けて読むと、「ボゴ」になります。合成音声ですが、読み上げたものがこちらです。

何のことか予想できましたか?

そう、写真にもあるとおり「バーガー」です。

勘のいい人はお気づきかもしれませんが、ハングルでは母音と子音が組み合わさって文字が出来上がっています。 ここまでで、子音を二種類と母音を一種類覚えましたね。一旦整理しましょう。

子音読み方母音読み方
b / po
k / g

1955 해쉬브라운

では、順にメニューを見ていきましょう。

まずは、限定メニューですね。

知らない文字がたくさんあって難しいので、一旦後回しにしましょう(笑)。 具がたくさん入っていて美味しそうなことと、1955の何かということが分かればよし。

1955 버거

では、気を取り直して2つ目のメニューです。

これはもう読めますね。そう、「1955 バーガー」です。 ちなみに、1955年はマクドナルドの創業の年で、韓国ではその限定メニューが発売されているようです。韓国に行ったら是非食べたい一品ですね!

写真の下には、分厚い牛肉パティとグリルドオニオンが入っていると書かれています。

빅맥

続いて3品目です。

写真でもう分かってしまうかもしれませんが、一文字ずつ読んでいきましょう。

一文字目「빅」は3つの部分から構成されています。左上と下は既に出てきた文字ですね。 上右側の 「ㅣ」は「i」の音 です。 このような場合、まず上側を読んだ後に下側の音を最後に付け加えます。 今回の場合、「b」「i」「k」なので、「ビック」となります。

では、二文字目「맥」です。上左側の 「ㅁ」は「m」 の音、 「ㅐ」は「e」 の音です。 3つ合わせると、「m」「e」「k」で、「メック」となります。

二文字続けて読むと、「ビックメック」、そう、「ビックマック」です。

韓国でもビックマックが食べられるのですね! ビックマックのソース、美味しいですよね!

맥스파이시 상하이 버거

4品目です。まだお腹いっぱいではないですよね?

今度は長いですが、ゆっくり行きましょう。

一文字目の「맥」は先程出てきましたね、「マック」です。 一文字で「マック」と書けるのは便利そうですよね!

二文字目「스」は、新しいカタチです。今までは縦横で分かれていましたが、文字によっては上下に分かれる場合もあります。 上側の「ㅅ」は「s」の音で、下側の 「ㅡ」は「u」 の音です。 2つ合わせて、「ス」になります。

三文字目「파」は、左側 「ㅍ」が「p」 の音、右側 「ㅏ」が「a」 の音です。「ㅣ」や「ㅓ」と似ていますが、横棒の位置や有無に注意! 合わせて、「パ」ですね。

四文字目「이」の左側 「ㅇ」は子音なし を表します。そのため、今回は右側の「i」の音だけで「イ」となります。

五文字目「시」はもう出てきた文字の組み合わせですね、そう「シ」です。

六文字目「상」は、要注意! 「ㅇ」は下に出てくると「ng」の発音 になります。 今回は、「サン」です(日本語では「n」と「ng」の音を書き分けないので)。

七文字目「하」の左側 「ㅎ」は「h」 の音です。 文字全体で「ハ」となります。

八文字目「이」は四文字目と同じですね。

以降「버거」はいつもの「バーガー」です。

長かったですが、つなげてみると、「マックスパイシー上海バーガー」っぽい発音になりますね!

これは日本にはないメニューですね!個人的にはなぜ上海なのかが気になります。

ここで一旦整理しましょう。

子音読み方母音読み方
b / po
k / gi
me
sa
p
なし / ng
h

맥치킨

5品目です。まだ食べれますね?

一文字目はいつもの「マック」。

二文字目「치」の左側 「ㅊ」は「ch」 の音です。 右側の「ㅣ」と合わせて、「チ」ですね。

三文字目「킨」の左上 「ㅋ」は「ㄱ」によく似ていますね。発音も「k」 です。 下側の 「ㄴ」は「n」 の音です。 続けて読むと、「キン」となります。

全体では、「マックチキン」ですね。

シンプルですが、結局こういうのが一番美味しいですよね。

맥치킨 모짜렐라

6品目です。

これは先程の進化系ですね。 前三文字は同じなので、省略しますが、復習がてら読んでみてください。

まず「모」の下側は初出ですね。 「ㅗ」は「o」 の音です。 文字全体では、「モ」となります。

「짜」の左側 「ㅉ」は「ㅊ」によく似ています。発音も割と似ていて「j」 の音です。 文字全体で「ジャ」になります。

「렐」はすべて初出ですね。 「ㄹ」は「rまたはl」 の音、 「ㅔ」は「e」 の音です。 下側にも「ㄹ」があるので、全体で「レル」となります(最後の「u」の音はありませんが、便宜上こう書きます)。

「라」はもう読めますね、そう「ラ」です。

全体で、「マックチキン モッジャレルラ」となり、「モッツァレラ」と分かります。

写真の真ん中あたりにあるトローっと伸びているのがモッツァレラチーズですね。 確かにチキンによく合いそうです。

더블 1955 버거

7品目も出てきた文字が多そうなので、さらっといきましょう。

一文字目「더」の左側 「ㄷ」は「tまたはd」 の音です。 文字全体では「ド」となります。

二文字目「블」はもう読めますね。「ブル」です。

「ドブル」? そう「ダブル」です。

「1995」の部分は一旦無視しましょう。

先程の1955バーガーのダブル版ですね。食べごたえがありそうです。

더블 불고기 버거

8品目はこれまで出てきた文字だけで構成されています。

一文字ずつ読み解いてみてください。 忘れちゃったという方は上を見返しながら…

読めましたか? そう、「ダブルプルコギバーガー」ですね。

韓国といえばプルコギですね! ドロッとしたソースが美味しそうです。

에그 불고기 버거

9品目もこれまで出てきた文字だけで構成されています。 もうかなり読めるようになってきたのではないでしょうか。

こちらもご自身で読んでみましょう!

あえて正解は書きませんが、目玉焼きのような感じがしたら正解です!

1955 해쉬브라운 再訪

最初に飛ばした限定メニューを読んで今回は終わりにしましょう。

初めての文字があるので、説明します。 「ㅟ」は、「ui」 と読みます。「ㅜ」(u)+「ㅣ」(i)と考えると、新たに覚える必要もないですね!

これが読めた人は限定メニューが食べられるということにしましょう。

そう、「ハッシュブラウン」ですね。 ハッシュポテトも入っていて豪華です! 個人的にはソースとオニオンもポイント高いです

まとめ

マクドナルドメニューでハングル勉強の第一回はいかがでしたでしょうか。 今回は以下の19文字を勉強しました。

繰り返しになりますが、初心者が文字を読んで「雰囲気が分かる」ことを目的としています。 正確な発音を勉強したい方は、教科書等で学習してください。

子音読み方母音読み方
b / po
k / gi
me
sa
po
なし / nge
hui
ch
n
j
r / l
t / d

第二回はバーガーの続きです。お楽しみに!

マクドナルドで学ぶハングル (2)

前回に引き続き、韓国マクドナルドのメニューを題材に、韓国語、ハングルの読み方を解説していきます。今回はバーガー編の後編です。

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